昨日、「ミスター光通信」西澤潤一先生に久しぶりにお目にかかり、電力やエネルギーの話を伺ってきました。私は社会人としての最も長い時間を科学ジャーナリストとして過ごしてきましたので、こういう機会は実に楽しいものがあります。西澤先生は相変わらずお元気で、東北大学の木造の総長室でストーブにあたりながら取材した頃と何も変わりません。
ということで科学ジャーナリストモードで一本書きます。タクシーにも少し関係あります。
実は我が家にiRobot社の自動掃除ロボットRoombaが入りました。これが滅茶苦茶な優れ物で、スイッチを押すと家の中を勝手に走り回って掃除してくれます。壁や家具にぶつかるとクッションを効かせて後ずさりし、だんだんと家の構造を把握していきます。掃除が終わると勝手に充電ステーションに戻り、自ら充電します。
細かいことなのですが充電時に中央のランプが静かに点滅します。これが心臓の鼓動のように見えます。妙に生命感があるのはなんでかと思ったら、f分の1揺らぎで点滅してるようです。この開発者は絶対に科学オタクだと確信しました。
私が残念だったのは、この製品がアメリカで開発されたことです。どうして日本で開発できなかったのか。日本はロボット王国じゃなかったのかと。
日本の技術者は確かに二足走行ロボット「ASIMO」を開発しました。これはこれでたいしたものです。しかし、一体数千万円の二足歩行ロボットを作る技術者より、一台数万円の自動掃除ロボットを作る技術者の方が私は偉いと思います。少なくとも私はASIMOの恩恵を全く受けていませんが、Roombaの恩恵を受けています。
日本の科学技術は、どうも「ASIMO型」に偏重し、現実に役に立ちビジネスになる「Roomba型」の技術開発力が落ちているように思います。私が感動した日本の技術としては、新幹線、カップヌードル、ウォシュレット、ファミコン、プリウス以降がありません。役所の研究所がダメなのは前からですけど、企業の研究所もパワーが落ちています。
タクシー産業に決定的な影響を与える「自動運転電気自動車」は、たぶん外国で生まれそうな気がします。日本人技術者が難しく難しく考えているところを、ある割り切りでブレークスルーするのではないかと。たとえば最高時速は20キロでいいじゃないかとか、走れる道は当面は全道路の10%もあればいいではないかとか、そういう世界の中でまず実用化していくような気がします。
私の予想では、この新技術に対して道路交通法だ事故補償だヘチマだと日本が時間を浪費しコストばかり高くしているうちに、あちらは試行錯誤しながらどんどん先に行き、ついには日本は最大のビジネスチャンスを失うような気がします。これまでこの繰り返しでしたから。情報技術はいいようにやられました。
政権交代が起き、日本が本当の意味のイノベーションができる起業家社会になるか、それともこれまで通り各省各部局の小役人が過去に誰かが作った守備範囲を金科玉条のように主張して変革を拒否し、イノベーターをスポイルするタコツボ・利権社会のままなのか、私は非常に大きな関心を持っています。民主党新政権は少なくとも統治制度に関してイノベーションを起こしています。これが民間に染み出していくのかどうかです。
西澤潤一先生は明らかにスポイルされた側の人です。確かに文化勲章は得ていますが、本来ならもっと評価されるべき実績を持つ人です。その証拠に外国での評価は凄いものがあります。タクシー問題懇談会で基調講演をしてくださったTRONの坂村健先生も同様です。
自動運転電気自動車ができた時にタクシー業界はどう動くのか。業界を破壊するものとしてディフェンシブに拒否するのか。それともこれをビジネスチャンスととらえる業界になっているのか。私は後者であって欲しいと思います。
※まあ前者でしょうと思われる方は→BlogRank
ということで科学ジャーナリストモードで一本書きます。タクシーにも少し関係あります。
実は我が家にiRobot社の自動掃除ロボットRoombaが入りました。これが滅茶苦茶な優れ物で、スイッチを押すと家の中を勝手に走り回って掃除してくれます。壁や家具にぶつかるとクッションを効かせて後ずさりし、だんだんと家の構造を把握していきます。掃除が終わると勝手に充電ステーションに戻り、自ら充電します。
細かいことなのですが充電時に中央のランプが静かに点滅します。これが心臓の鼓動のように見えます。妙に生命感があるのはなんでかと思ったら、f分の1揺らぎで点滅してるようです。この開発者は絶対に科学オタクだと確信しました。
私が残念だったのは、この製品がアメリカで開発されたことです。どうして日本で開発できなかったのか。日本はロボット王国じゃなかったのかと。
日本の技術者は確かに二足走行ロボット「ASIMO」を開発しました。これはこれでたいしたものです。しかし、一体数千万円の二足歩行ロボットを作る技術者より、一台数万円の自動掃除ロボットを作る技術者の方が私は偉いと思います。少なくとも私はASIMOの恩恵を全く受けていませんが、Roombaの恩恵を受けています。
日本の科学技術は、どうも「ASIMO型」に偏重し、現実に役に立ちビジネスになる「Roomba型」の技術開発力が落ちているように思います。私が感動した日本の技術としては、新幹線、カップヌードル、ウォシュレット、ファミコン、プリウス以降がありません。役所の研究所がダメなのは前からですけど、企業の研究所もパワーが落ちています。
タクシー産業に決定的な影響を与える「自動運転電気自動車」は、たぶん外国で生まれそうな気がします。日本人技術者が難しく難しく考えているところを、ある割り切りでブレークスルーするのではないかと。たとえば最高時速は20キロでいいじゃないかとか、走れる道は当面は全道路の10%もあればいいではないかとか、そういう世界の中でまず実用化していくような気がします。
私の予想では、この新技術に対して道路交通法だ事故補償だヘチマだと日本が時間を浪費しコストばかり高くしているうちに、あちらは試行錯誤しながらどんどん先に行き、ついには日本は最大のビジネスチャンスを失うような気がします。これまでこの繰り返しでしたから。情報技術はいいようにやられました。
政権交代が起き、日本が本当の意味のイノベーションができる起業家社会になるか、それともこれまで通り各省各部局の小役人が過去に誰かが作った守備範囲を金科玉条のように主張して変革を拒否し、イノベーターをスポイルするタコツボ・利権社会のままなのか、私は非常に大きな関心を持っています。民主党新政権は少なくとも統治制度に関してイノベーションを起こしています。これが民間に染み出していくのかどうかです。
西澤潤一先生は明らかにスポイルされた側の人です。確かに文化勲章は得ていますが、本来ならもっと評価されるべき実績を持つ人です。その証拠に外国での評価は凄いものがあります。タクシー問題懇談会で基調講演をしてくださったTRONの坂村健先生も同様です。
自動運転電気自動車ができた時にタクシー業界はどう動くのか。業界を破壊するものとしてディフェンシブに拒否するのか。それともこれをビジネスチャンスととらえる業界になっているのか。私は後者であって欲しいと思います。
※まあ前者でしょうと思われる方は→BlogRank
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