羽田タクシー乗り場はなぜ配車1回に600円もかかるのか

 本日は久しぶりに羽田のタクシー乗り場に行ってきました。正直なところ、この乗り場は「財団法人東京タクシーセンターによる業界に対するタカりの構造の象徴」ではないかと私は半分疑っています。その仮説を補強するような事実ばかりが積み重なるのが悲しいところであります。新聞記者時代ならとっくに記事にしていたレベルの疑惑です。

 羽田乗り場の年間コストは3億円強。1回配車するのに必要なコストは600円という代物です。ちなみに東京無線の無線配車1回あたりのコストは90円を切っているそうです。東京特武三営業圏全域に散らばる車を不特定地点に配車するのが90円で済むのに、プールに溜まっている車を数百m先の乗り場に移すのに600円かかるというのは納得しがたいものがあります。

 「600円かかる」というのは表現として正しくないのかもしれません。「あえて600円かけている」と言った方が良いようにさえ思います。行先振り分けやら車種指定やらの余計なサービスを実現するためと称して、乗務員や事業者の汗と涙の結晶である貴重なお金を浪費しているように見えて仕方ありません。

 本日の説明ではIT化で1億円削減することを検討しているとのことでしたが、そのレベルの削減ではお話になりません。粗く見ても2億円は削れるはずです。最低でもそのくらい削らないと意味がありません。さらに「余計なサービス」を諦めれば、年間5000万円で運営できるでしょう。

 極論ですが、3億円をゼロにすることだって不可能ではありません。羽田乗り場の運営を大手単独無線社か無線組合等に全面委託すると決めて、その委託手数料を入札にかければいいのです。1円入札の嵐になるどころではなく、「カネを積んでもいいからウチがやります」というところが出るでしょう。この場合は東京の事業者が東京タクシーセンターに支払うお金は25%削減できます。

 私自身はもとより全面委託には反対で、もっといい選択肢があると考えています。羽田と銀座の乗り場を、東京のタクシー問題を前進させるためのエンジンとして使うのです。東京のタクシーの効率を上げ、乗務員の質とモラールを高め、利用者の満足度を向上させる道があります。タクシーの利用全体を底上げする道です。銀座の乗車禁止地域などという利用者利便無視の制度は要らなくなります。六本木も歌舞伎町もきれいになります。付録として事業者の利益は大きくなります。乗務員の収入も社会的地位も上がります。それこそが公益法人たる東京タクシーセンターが取り組むべき方向だと思います。

 タクシー業界に身を置く日本国民として私はこういう大きな議論をしたいし、実際に先方が用意した公式のルートで提案までしましたが、その後は1年半もなしのつぶてです。将来展開を見据えた2億円削減案を無視して「1億円削減します」などと言っているのを見ると、冒頭に書いたように、「この人たちは本当に業界を良くしたいと考えているのか? 利権にタカりたいだけなのでは?」との疑念は強まるばかりです。

コメント

日本空港ビルディングに払う見か絞め料が高い

タクシーセンターが得た利権は手放しません。
台数と乗務員が増えればセンターの収益も増える。
食えなくて辞めていく乗務員がいれば、後から入る地理試験や講習で大儲け。
乗務員の質や地位向上など考えるはずも無く、客の事などどうでも良いのが本音。
毎日搾取の企画会議ですよ。

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